すてきなすてきなくりえいたぁ時代


フリーのウェブデザイナー名乗ってた頃に出会った素敵な方々

昔話「素敵なお客様」
BGMが鳴り放し、画面中GIFアニメだらけのクズサイトを見せられ「前のデザイナーが馬鹿でさぁ…すっきりしたホームページ作ってよ」→シンプルに作る→「もっとインタラクティブに、リッチコンテンツで動的に…」とか言い出し、散々引っかき回され、そして結局できたのは前と同じようなクズサイト。

昔話「素敵なお客様」
「俺の遅いモデムでも快適にみれるホームページを作って」→1バイトは血の一滴とばかりに必死にデータ量を削り、遂に1.2メガの小さいデータに圧縮→ニコニコしながらフロッピーディスクで納品→「フロッピーなんて一枚何円だと思ってるんだ!なのにお前は何万も請求するのか!?ぼったくり!詐欺師!」

昔話「素敵なお客様」
「とりあえずサンプルで作ってみてよ」→サンプル作って渡す→「やっぱ君じゃ駄目だ、さようなら」→後日そいつのサイトを発見→俺の作ったデータを改竄した物だった…。
…俺のデータ使ったんなら金よこせ。

昔話「素敵なお客様」
サイトを作った途端「更新は女房がやるから君はもう来るな」→半年ぐらいしたら「ホームページがおかしくなった、直してくれ」→「お金かかりますよ」→「お前が作った物だろ!?それがおかしくなったんだから責任をとれ!」
…おかしくしたのはお前等じゃん…。

昔話「素敵なお客様」
「インデックスページはアクセスあるのに、その先に人が来ない、何とかしてくれ」→見てみると、馬鹿でかい無意味なアニメが終わらないとメニューも表示されない仕様(無論読み込みにも大変な時間がかかる)→アニメをやめましょうよ→「フラッシュアニメは新世紀のホームページの要で一番重要なんだ!そんな基本も知らない奴はクビだ!」

昔話「素敵なお客様」
ウェブサイトの制作依頼→見積もりをとって作成→納品した時に出た言葉「近所の学生が、自分でも作れると言っている、そいつはタダでもやってくれると言っているからお前もタダ同然に安くしろ」
…最初からそいつに頼んでくれ…。

昔話「素敵なお客様」
某大手広告代理店の下請けの仕事を30万円で受注、納品。→本クライアントと偶然会う→「ホームページって高いですね、150万円もかかった」
…下請けに投げるだけで電○は120万ぼろもうけ…

昔話「素敵なお客様」
「うちの店のホームページを作ってくれ、音楽が流れるようにしてくれ」→手渡された曲は、某小室ファミリーの曲→『著作権にひっかかりますよ』→「そんなはずはない、この曲はインターネットでダウンロードした曲だぞ!」

昔話「素敵なお客様」
パソコン教室のバイト教員時、生徒の一人(いい歳のおじさん)が「サーバーにアップするとリンクが切れるんですが…」→『ちょっと見せてください』→おじさん顔を真っ赤にして「見ちゃ駄目!」→『見ないとアドバイスできないんですが…』→「見ずにアドバイスを…」→『…じゃあせめてコードだけ…』→「見るなぁーッ!」
なんか人に言えない性癖のサイトを、パソコン教室の教室で作るんですか…

昔話「素敵なお客様」
まだユーチューブなんて物が存在しなかった時代。「ホームページにこのムービー乗せてくれよ」→『こんなでかいデータ無理ですよ(当時)、ISDNでも読み込みに何時間かかるか…』→「今はパソコンでDVDも見れる時代なのに、何故できない!?この素人め!」
当時、10年後にHD動画が当たり前の時代が来ることなど夢にも思ってなかった私は、確かに素人だった…。

昔話「素敵なお客様」
「俺はフォトショップが使えるから、お前はホームページだけ作ればいい」→「背景を消すにはどうすればいい?」「スタンプツールの設定ってどうやるの?」「顔を移植したら不自然、直し方教えろ」「これはどうすればいい?」「あれも教えて」
…講師料くれ…

昔話「素敵なお客様」
「全部任せるから好きなように作って」→作る→「何か違うな〜作り直して」→『どのように?』→「任せるよ」→作る→「ん〜駄目だね〜」→『どう駄目なんです?』→「な〜んか夢がないんだよね〜、作り直して」→『何か具体的な案とかは…』→「全部君にまかせるよ」→また作る→「そうじゃないんだよな〜わからないかな〜」
…わかんね〜よ…

昔話「素敵なお客様」
「あるデザイン事務所で作ってもらったデータを修正してくれないか」→『そのデザイン事務所はやってくれないんですか?』→「料金が高い」→受け取ったデータを見ると小さなJPEG画像一枚→『元のデータは?』→「金を払ってないから渡してくれない、かわりに作り直してくれ、プロだろ?」

昔話「素敵な同業者」
「俺はプロのデザイナーで、あちこちで活躍してます」→『どんなお仕事を?』→「店のインテリアとか車のデザインとか」→『車のデザイン!すごいですねぇ!!』→後で聞いたらみんな学校の課題だった

昔話「素敵なモデルさん」
自称モデルを使って撮影→編集に自称モデルの子が口を挟む→「もっと足を細く、長く!目を大きく!顔小さく!ウエストも細く!」→できたのは不気味な蜘蛛人間。
あとから来たクライアントが画面を見て「なんですかこの化け物は!?」

昔話「素敵な同業者」
一緒に仕事を受けることになったウェブデザイナー「HTMLはJ-Editで手打ち!ドリームウィーバーとかサイバースタジオなんて使うのは素人!」→期日が迫ってるのに彼の分がなかなかできてこない→「俺は全部手打ちなんだから時間がかかるんだよ!」
…。

昔話「素敵な同業者」
「パソコンスクール卒です!色んなソフトが使えます!俺はできる男で即戦力です!」と豪語する男に作業を頼む→「いや、僕、それできません」→『なんで??』→「そんな作業、学校じゃ教えてくれなかった」

昔話「素敵な同業者」
小さいデザイン事務所(A社)の下請けを受ける→俺は自分の割り当ての仕事をこなし納品→別の下請け(B社)が納品しない→期日を過ぎて届いた物は、酷いやっつけのゴミで、結局俺等が作り直し→デザイン事務所(A社)は(B社の)仕事をしなかったという理由で、B社への一部支払いを拒否→糞B社の尻ぬぐいをA社に泊まり込みでやってた俺達に、B社から届いたのは「金払え」の内容証明

昔話「素敵な同業者」
あるデザイン事務所に勤めてた人が独立。自宅を事務所に。やがて大きな仕事を受注し、俺を含め数人でその自宅兼事務所に泊まり込んで作業を始める。しかし何かと奥さんが来ては「あれ手伝って」「これ手伝って」。ダンナが「今仕事中だ」と言うと「何が仕事よ、パソコンいじってるだけじゃない!」などと夫婦喧嘩勃発…。


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