子供を愛玩動物とでしか見れない現代の大人達の秘密

最近興味深いニュースと言えば「さくらんぼ小学校」名称問題。
公募で小学校名を決めたら、名前が全く同じロリコンエロサイトがあった。
しかもぐぐると先頭に出てくるエロサイト。
ツいていないと言うか何と言うか・・・。

まあ実際の話は何てことはありません。
その名前が何かに使われているかを確認するためにぐぐる、という最も基本的な手順を踏まずに決定してしまい、今更その事実に漸く気づいて慌てたと。
それだけのお話でありました。
お偉いさんは「自動車事故で言えば一方的にぶつけられた感じ」などとおっしゃいましたが、パソコン開いて検索欄に「さくらんぼ小学校」と入力して returnを押すだけで避けられた事態。
前もよく見ず運転し、決定以前から既にあった「エロさくらんぼ」に勝手に突っ込んだだけではありませんか?
ってのが正直な感想であります。

てなわけで、今回の騒動を軽く総括してみると

思慮の浅い大人達、それも教育に携わる大人達が、その思慮の浅さからイナカを喰らっちまって、更に責任転嫁してドツボを晒した。

子供から見たら随分みっともない話なわけでして、こんなのを見せつけられたら大人を尊敬できずにグレちゃって非行少年で盗んだバイクで走り出しても無理ないよなーってのが個人的感想。

などというのは、私が心の底から捻くれて、善良(自称)な社会に対して未だに馴染めぬ中年反抗期男であるからこそのヒネた感想であります。
捻くれついでにネーミングにもケチをつけてしまいましょう(本来なら人様の名前にケチを付けるのは外道ですが)。

この名称、市民からの公募でお決めになられたようですが、実際に入学する子供にとっての「立場」も真剣にお考えになられたのか。
ネットでは早くも「さくらんぼ小卒業生は、中学、高校でチェリーボーイと呼ばれる事決定w」なんて言われておりますが、それは置いておきます。

で、小学生本人。
小学校卒業目前の子供は生意気真っ盛り。
大人になりたい症候群のど真ん中。
そんな状態の子供が、はたして「さくらんぼ小学校」という「いかにも子供っぽい、かわいらしい名前」な名称をどう思うでしょう。
更に、中学にあがり、周りの同級生が「県立第三小学校」「市立若葉小学校」と自己紹介してる中で、自分だけ「さくらんぼ」。
みんなの視線が集中する中「さくらんぼ」。

大人であれば「私、サクランボナル名称ノ小学校ノ出身デアリマス」「アラゝ、可愛ラシヒ小学校デスワ」「ヰヤゝ、オ恥ズカシヒ。山形ハサクランボノ名産地也マス」「ヱ々!?ソフデシタノ!?」なんて程度の話ですが、中学校の初日となれば話は違います。

中学校の初日、それは言ってみれば、その後3年間の中学校生活(場合によってはそれ以降、社会人になっても)を決する瞬間です。
ここで格好良く決めるか、イモを引くかで中学生活が楽しくなるか惨めになるかの一発勝負。
中学生にとっては死活に関わるデビューの場。
その肝心な場面で「さくらんぼ」。
・・・。
徒党を組んで「錯乱坊軍団」でも結成しない限り、かなり肩身の狭い中学校生活決定・・・となってしまうのではないか・・・。。
「僕も普通の名前の小学校が良かった、グスっ」なんて言う子供が続出するのではないかと勝手に邪推の上一人で勝手に危惧してしまうのであります。

正直な感想として、今回のことを含め「子供らしいかわいい名前」ってのを巷でも良く聞きます が、それは大人である自分にとってかわいらしいものであって「子供にとってどうであるか」まで考えているとは、とても思えない・・・失礼な言い方をすれば、浅い考えで安易に決めてしまった。
そんな気分になることが多い気がします。
何故そんなに浅いのかというと、子供のことを一人の人格を持った人間と言うより、可愛らしい愛玩動物として見てしまっているからではないかと。
最近話題になる「子供に変竹林な名前を付ける親」のニュースと共に、子供をペットのように考えている大人が増加している証左ではなかろうかッ!?
ペットとして生活してきた愛玩人間がどういう大人になるのかッッ!?
ペットとして成長した社会人が溢れたらどうなるのかッッッ!?
ニツポンの未来がやぶなーいッッッッッッ!!

なとど意味不明支離滅裂な邪推をする邪悪な中年男の、どーでもいい妄想話でありました。



もどる