フリスコ爆走記

やって来ましたサンフランシスコ。
初日は時差ぼけ解消の為、徒歩とバスや路面電車で市内を回ります。
まず空港からBARTと呼ばれる地下鉄で市内へ。
切符の買い方がわからない。
適当にやったらいつの間にか買えましたが…。
そして自動改札。
日本と違い入れた切符は手前に戻って来ます。
その先は日本と変わらず。
しかし、次は何処何処です、という案内がほとんど聴こえず、駅名の看板もよくわからない。
間違えて手前で降りちゃいました。
アメリカというと道が広くて車に余裕があってっていうイメージでしたが、フリスコの街は意外に密度が高く、車で通るにはキツそうな、とても日本的な状況です。
少し親近感が湧いてきます。
逆にアメリカに来た実感がありません。
バスへ…。

料金は2ドル前払い。
これは後から知った事ですが、この2ドル払うともらえる乗車券は、路面電車、バスに一日乗りたい放題だった模様です。
安いですねえ。
そんなこんなで真っ先に来ましたフィッシャーマンズワーフ。

評判のクラムチャウダーを喰らいます。
パンをくり抜いた器で出て来ますが、これが馬鹿でかい。

丼一杯分はあります。
スープだけでおなかいっぱいで御座います。
こんな馬鹿でかい食い物に、更にパンをよこしてきました。
テイクアウトを申し出ます。
明日の朝飯ゲット!
海岸線を歩いていると、アルカトラズ島が見えて来ます。
見に行こうかと思いましたが、なんかモロ観光地で興味をそそられないので却下。
そのうち、突然呼び止められました。
日本とおんなじですね。
寄付金ください、世界中の子供達のために。
って奴です。
インチキバリバリですが、この男はラッキーであります。
今回の旅行で最初に会話らしい会話をした人間第一号で御座います。
喜んで騙されましょう。
20ドルでステッカーを購入。
詐欺師だが、お喋り料だ、受け取っておけ。

しかし、寒い。
寒過ぎる。
温暖な気候だけど、涼しいので長袖を、との情報を聞いていたので、ヘビーコットンのネルシャツを着て行ったんですが全く役不足。
中国人のやってる怪しい店で、マスタングの正式ライセンスらしいジャケットを見つけたのでゲット。
冷静になると格好悪いジャケットだったのですが気にしない。
暖かくなったところで親へのプレゼントを物色します。
ろくなものがありません。
ばあちゃんにオルゴールを確保。
お袋と親父はどうすっかなぁ。
帰りは路面電車で帰ります。
この路面電車が飛ばされる奴で、路面電車自体がすげえアンティークの作り。
でも中を撮影したくてもできなかった。
なんと横に座ったオバちゃんがリアキチ。
延々と怒鳴り散らして周囲が凍りついてしまいました。
ファッキュー!ファグ!ゲラアウトフロムヒアー!ビッチ!アイヘイトユーオール!ファック!等々。
恐ろしくて写真撮れませんでした。
不覚!
そして飛ばされたのはこのおばちゃんだけじゃない。
運転手の小さい中国人の爺ちゃんがまたすごい。
クラクション鳴らしまくり。ちょっと前に車がいて邪魔だと、キチガイの様な鳴らし方をし、挙げ句の果てにはズカズカ降りて行って車の奴につっかかる。
車内にも逐一目を配り、あの騒いでいたオバちゃんにも一喝!
キチガイおばちゃん暫く小声で吠えてました。
すげえ、チンチクリン中国人パワー。
他の乗客にも威圧的に、指をさして睨み付け、今悪さしなかったか?
って感じ。
いや〜このおっちゃんは飛ばされました。

ってな感じでホテルに近づいたのでバスを降り、歩いてホテルへ。

ところがここがまたヤバそうなところ。
落書きだらけ。
店には全て鉄格子。
あちこちで悪そうな黒人のガキやヒスパニックがたむろしてる、とてもとてもアメリカらしい、皆さんが想像するアメリカの風景です。
アメリカにいる実感が湧いてきました。
だけど、トラベルガイド本とか見てると「落書きが目立つ所は危険。店が鉄格子の所は治安が悪くて危険なので、その付近では車のドアを開けてはいけない」なんて書いてあったよなぁ。

俺、ピンチ。
生きて帰れるのかしらん。

少しだけ後悔しながらモーテル到着。
このモーテルも場末感たっぷり。
強盗して逃げて来た奴が逃げ込みそうな雰囲気です。
どきどきしてドアを開けると、中はそこそこ綺麗。
でもやっぱりホテルとは雰囲気が違います。
バイク屋に紹介してもらったんですが、いかにもそんな奴が泊まりそうな宿です。
なかなかツボを抑えた選択ですが、正直怖い。
フロントマンがメキで、訛りが強くて聞き取れないし。
一寝入りしてから、近所のレストランで夕飯。
鉄格子の窓から中を伺い、空席があるのを確認して鉄の扉をがっちゃーんをあけて入店。
マスターは黒人。
従業員は東南アジア。
リブステーキライス、チーズマカロニ、ダイエットコークで18ドル。
結構しましたが、なかなか美味しかったですよ。
米が食えるとは思わなかった。
タイ米だけど。
それにしても量が半端なく多い。
肉だけ食って、後は全部明日の朝飯です。
黒人店長がメチャクチャ紳士で和みました。
ついでに隣の鉄格子だらけの個人商店へ。
中は田舎のコンビニみたいな感じで、一通り揃っている。
ダイエットコークと水、明日食う、さっきの店でテイクアウトした残りものを喰うためのスプーンをゲット。
こちらもフレンドリーでいい感じ。
国際都市で良かった。
しかし帰りの頃には真っ暗になって、デンジャラス度急激アップ。
どこから盗んで来たのか、ショッピングカートで遊んでる一団を避けつつモーテルへ帰還。

あとはこうやってネットして、シャワー浴びて寝ると。
といわけで、また明日。
明日はバイクを借りて走るぞー。

二日目

今日はバイクを借ります。
ホテルの近所のレンタルショップへ。
既に何組かの先客がいました。
非英語圏の人らしく、コミュニケーションに苦労しているご様子。
やっぱり同じようなことを考える人は世界中にいるようです。
いよいよ自分の番。
日本語でOKという触れ込みでしたが、日本語でOKなのはネット予約の段階だけでして、ここでは一切日本語は通用しません。
辞書片手に挑みますが、事前の情報入手のおかげか、俺の人間性の深さか、すんなり進んであっさり終了。
借りるバイクはロードキング。
なんとほぼ新車のビカ物です。
ピカピカのバイクは気を遣うからちょっとやだなぁ、なんて贅沢は言えません。
一つ言った贅沢は、風防、フェアリングを外してもらったこと。
あんなもん無い方が、ローキンは絶対に格好いい。



説明を受け、盗難防止のロックを受け取りますが、これがなんとただのワイヤーロック。
日本では簡単に切断されて盗まれちゃう事から、役立たずの唯の紐糸呼ばわりのワイヤーロックです。
こんなもので盗難防止になるんですかね?
もしかして、日本のバイク盗難状況はアメリカよりも遥かに悪いって事だろうか!?
アメリカで路駐するより、横浜で路駐した方が危険だとぉ!?
日本の治安が良いってのも、一元的な見方でしかないのかも…。

気を取り直して早速バイクで路上へ。
想像以上に右側通行が怖い。
他の車がいる時は良いんですが、単独走行で交差点を曲がると、普段の習性で逆走することがしばしば。
命がいくつあっても足りませんよこれじゃあ。

でも暫く走っているうちに、まあなんとか慣れてきました。
とりあえずサンフランシスコ名物の急な坂に挑戦。

この坂が急勾配ってレベルじゃない。
新宿駅ロータリーの坂道も真っ青。
下手な車は登れないんじゃないですかね。
坂道の終わりは全方向一時停止なので、後続車はそのとんでもない急斜面で坂道発信をすることになる。
車体も重く、ブレーキの甘いハーレーだと、これが結構きつい。
下りなんて、1速でもエンブレが効かなくてすげえ怖い。
究極はロンバートの坂道。
超急降下で車一台がやっと通れる狭さで、しかも急激な連続S字カーブが延々と続く。
これに比べたらいろは坂なんて普通の山路です。
いやー、日本の道路設計はメチャクチャだと思ってましたが、上には上が居ます。
発展途上国とかもっとすごいんでしょうね。

だけどサンフランシスコを走っていて、気がついたことがありました。
多くのフリスコのドライバーはマナーをしっかり守る。
四方向一時停止では、皆さん必ず止まり、先に交差点に入った車に必ず先にいかせる。
日本みたいに一時停止もほとんど好い加減でスルスルっと何となく行っちゃったり、相手の方が先に入って来たのに強引に行ってしまうクズにはお目にかかりませんでした。
ハイウェイでの合流も、ワザワザ窓を開けてドウゾ、とやってくれたりして、東京位上にマナーが良い感じ。
名古屋とか大坂を思うと恥ずかしくなってくるぐらいでした。
アメリカの交通マナーは酷いと聞かされてたので、これには超びっくり。
超えて感動。
ここだけが特別なのかも知れませんが…。

さて、ガソリンを入れましょう。
日本のセルフの様にカード入れて…あれ?zipコード入れろ?取り敢えず日本の郵便番号を…って認識しない。
後から知ったんですが、アメリカ国内のzipコードじゃないと受け付けてくれないらしく、バイクを機械の横に置き、レジに行ってカード渡して機械番号伝えて再びバイクに戻って給油。
終わったらレジに行って給油量で再精算。
め…面倒くせ〜。
何が面倒臭いって、大抵こういう所で働いてるのはマイノリティーで、訛りが強くて聞き取れないんだよね。
でもしょうがない。

ってここで、また飛ばされることが。
黒人がナイスバイクつって店前で話しかけて来ました。
最初はサンクスっつって終わりかと思いましたが、給油を開始すると再度登場。
色々と話しかけて来たんですよ。
外国人との触れ合いは嬉しかったので、普通に受け答えしてたんですが、その黒人、突然自分はホームレスなんだと言い始めやがって、「いいなぁ、お前こんなバイクに乗れてよー、英語もよく喋れね〜のに。俺はホームレスになっちゃったよ、なんとかしてくれよ」と愚痴りだして、突如の緊迫。
相手の気を悪くさせないよう態度と言葉遣いに気を使いながら、一生懸命敬意を持って、でも卑屈にならないように付き合います。
やがて男は喋って気が済んだのか、男は笑顔で手を差し出して握手したら帰って行きました。
うひょーちょっと怖かったぜぇい。

さて、もっと右側通行に慣れる為に走ります。
ゴールデンゲートブリッジの近くまで行ってみますか。
なんとなくそっちの方向に向って走って居ると、目の前にどどーんと現れました、ゴールデンゲートブリッジ!
おお、これがゴールデンゲートブリッジかあ。
料金所が見えて路面が見えて…って、このままじゃ乗っちゃうじゃん!
料金の払い方もわからないのに!
帰り道なんてもっとわからない!
ヤバイ!
見ると、橋に乗る手前に抜け道が!
強引に降りると、そこは公園の中。
緑豊かな細いワインディングが続き、日本の山路そっくりです。
公園の中なので膝擦る奴は居ないでしょうが…。
やがて公園を出て街の中に。
今度はアメリカ的で、車が進行方向に対して直角に路駐していて、車道の間に自転車用レーンがある、典型的な広いアメリカ道路になっていました。
サンフランシスコはあちこち景色が違って良い感じ。
また町中を適当に走り、再びフィッシャーマンズワースで土産を物色。疲れたので4時にモーテルへ戻って一眠り。

一眠りしたら四時間以上も寝ちゃって、真っ暗な街を歩く羽目になってしまいました。

飯は何処で喰おう?
と考えながらフラフラしていたら、ゴミを漁っていたホームレス数人が缶を片手に寄って来ます。慌てて逃げますが、やがて歩道の先で若い黒人がたむろして居るのを発見。危険なので強引に反対側へ渡り、違う道から先に見えたバーガーキングに行くことにしました。
辿り着いたバーガーキングの入り口前にも、缶を手にしたホームレスが。
触れないよう、すり抜けてさっと店に滑り込みます。
ほおっ。
辿り着いた。
一番小さい奴とポテト、レギュラーのダイエットコークを買い、紙袋をブンブンさせながら、再び俺の行くてを阻むホームレスや黒人から逃げつつモーテルヘ。

いやーなんかテレビゲームみたいだったなぁ。
メタルギアだっけ?
あとはテレビを見ながらゆっくり食って、ゴロゴロ寝てこの日はおしまい。
明日はバイク、車関連の店を廻ります。

三日目

バイクを借りて2日目。
今回はショッピングの続きです。
目標はバイクショップとカーショップ。
まずはゴールデンゲートサイクルズへ。
店には人が集まって軽いパーティーが開かれているようでした。
どうやら新規会員になると色々とパーティーなどに参加できるらしい。
俺が旅行者で、バイクをレンタルしてアメリカのバイクショップを回っていると言うと「ワンダフル!楽しんで行ってね(その人は恰幅の良い女性)」と言ってくれたので、店内を散策。店舗サイズ自体はそこそこの広さ。そのそこそこのサイズの店内に、バイクからジェットスキーまで展示。そしてその隅にはパーツコーナー。
ただでも車両販売スペースに場所を取られて狭いくせに、置いてるパーツもパラパラ程度。
日本のパーツショップを期待して行くとがっかりします。
他の店員も話しかけて来ました。
「バイクは何に乗ってるんだい?」
「カワサキの1000か、俺はCB1000Rだ」云々とバイクの話をして、Tシャツ買って出てきました。
次にクルマのパーツ屋を目指します。
日本人街にあるようです。
ところが、地図のところにはパーツ屋はありませんで、代わりに朝鮮のなんかの店になっていました。
つうか、見渡す限り朝鮮語だらけ。
日本語は道路標識等、公共の看板やごく一部だけで、あとは朝鮮語ばっかり。乗っ取られたという噂を聞いていましたが、新大久保のごとく見事に乗っ取られてしまっています。
韓流ブームを煽り立てる日本。
その日本の将来がここ、サンフランシスコにあります。
フジテレビは日本をこうしたいんですかね。
日本人街メインストリートで祭りだそうですが、ジャパンを名乗った朝鮮祭には興味が無いので素通り。
二度と来ない。
チャイナタウンの方がいい。
次の目的地、カリフォルニアチョッパーズへ。
店の前に格好良いショベルのチョッパーが二台停まっています。
おお、ショベルじゃないか。
一部の知ったか振りは「アメリカにはショベルなんて乗る奴は誰もいない。鉄屑のゴミとして日本に捨ててるだけだ」なんてドヤ顔でほざいていましたが、こんなに格好いい、とうよりヤバイショベルチョッパーが同時に二台もいたぜ。
しかしこのチョッパー乗り、見るからにヤバそうな奴。
しかもこのカリフォルニアチョッパー、あのヘルズエンジェルズのフルパッチメンバーが経営している店で、無論メンバーも集まる店。
緊張しまくりびびって写真を撮らせてください、という言葉が最期まで出せませんでした。
店内は日本にあるチョッパー屋の雰囲気と同じですが、やはり店のサイズが大きいので商品の密度は低くゆったりした作りです。
ショベルの客が何人も来てるぐらいですから、機械式ミニメーターやキャブ、コンデンサーなどの旧車パーツもそこそこストックしてあります。
ツインカム系もかなりの品揃え。
日本のチョッパー乗りが嫌がるピカピカカバーのクリヤキンは光るキャップぐらいで、メッキのカバーはまったくない。
チョッパーズというくらいなので、流行りのバガー系は一切なし。
いいなぁ、こういうの。
だけど居心地がいいようで、少し悪い。
なんてたって、世界最大のアウトローモーターサイクルクラブの店なんだから、緊張しないわけがない。
店のスタッフも迫力満点。
全身から危険な雰囲気がにじみ出て来ております。
しかし、接客態度は至って丁寧。
荷物もみ見知らぬイエローに売る商品なのに、一枚一枚確認してから丁寧に畳んで、丁寧に袋へ。
ほんのちょっとだけ緊張の糸がほぐれました。
「何処から来たんだ、日本か、レンタルバイクか、楽しんでるか?GOOD!とっと待ってろ、ステッカーをやる。」
戻って来て、「ネームカードも渡すから日本に帰ったらウェブサイトにアクセスしろ。
日本にも商品を送ってやる。」
「うちの商品を日本で買い物できるぜ。」
等々宣伝交えた会話をし、店先にもう一人のショベルチョッパー乗りとも談笑でき、良い気分で店を出ました。
次はショッピングモールに向かいます。
バイクを停めるスペースがなく、仕方ないので少し離れたところに駐車(街には結構二輪専用無料駐車スペースがある)。
店まで歩くと昼間なのにホームレスがウロウロしています。
店の中は日本のデパートのでっかい版みたいな感じ。
あまり俺の好みの空間ではありませんですな。
インチキ日本語のグッズを売ってる店で、帰国時にお土産いれに役に立ちそうなバッグが売ってましたので、ゲット。
(SUPERDRY極度乾燥しなさい)という店のロゴが格好良い。
持ち手の位置とか色々痒い所に手が届く仕様で、レースにも使えそうだ。
もしかしたら、今回の1番の買い物かも。
バイクのサドルバッグにバッグを詰め込んでると、またしてもホームレスが話しかけて来た。
俺はホームレスホイホイかよ。
そのままモーテルヘ。
途中、白い服に赤い文字を書いた変なおじさんが、大衆相手に激しくアジっているのが見えた。
動画で撮りたかったけど道路事情で出来なかった事が悔やまれる。
ヤジと笑い声で馬鹿にされまくってて、キチガイかカルトか(一緒か)って感じだったもんなぁ。
残念。
こんなんばっかりだなぁ、今回の旅は。

しかし、右側通行に神経を使いまくるので疲れる。
非常に疲れる。
信号機の位置が、日本でいう横断歩道の位置にあって見にくいし、赤信号でも右折できるけど、英語の小さな文字の看板で赤信号時右折禁止の場所ばいっぱいあったりするし、とにかく疲れる。
今日は走行距離も短かったのに疲れたなぁ。
初日に行った黒人のレストランへ。
今日は娘さんだろうか。
メチャクチャ可愛い黒人の女の子が仕切っていた。
声が小さいのが難点だけど、仕草と言い性格良さそうな態度といい、萌えてしまいました。
もっと英語が話せたらなぁ。
その帰り、爆音バイク集団が来たと思ったら、数台のヘルズエンジェルズがパッチを背中に猛スピードで翔けていった。
本物だ。
ちょっと感動。
ってなところで今日はおしまい。
しかし日本語を話す相手がいない、居場所がないってことが、こんなに切なく寂しいものだとは思わなかった。
日本語で、屈託の無い会話をしたい。
誰か仲の良い人が欲しい。
言葉があまり通じない、故に深い話が出来ない(しつこく話かけると迷惑だし、経験あるでしょ?ほとんど日本語のわからな外人に延々と話し掛けられる鬱陶しさ。自分はそうなりたく無いので、相手が面倒臭そうになったら、その時点で切り上げてしまう)、なかなか仲良く出来ない。
これは辛い。
日本にいる外国人達は、皆こういう逆境の中でがんばってるのか。
みんな凄いな。
知り合いの在日外国人達を見る目が変わりそうです。

四日目

さあバイクで遊ぶのもこれが事実上の最後になってしまいました。
アメリカのだだっ広いハイウェイを突っ走ります。
初めてのアメリカ高速かと思うとびびっちゃって腰が引けて来ますが、高速なら一方通行で逆走の危険は少ないし信号もないし歩行者はいないし、冷静に考えればこっちの方が安全な気がするんですけどね。
制限速度65マイルだから104キロで日本とほぼ同じだし。
なのに何か怖い。
なんでなんですかね?
だけどすぐに慣れて来て、普通に気持ち良く走れるようになりました。
時間的な制約から、サンフランシスコの湾を短いコースで一周して見ました。
よく「アメリカは走っても景色が変わらないからつまらん」と聞きますが、このルートだと、都市部あり、海岸線あり、山あり、橋あり、浮き橋あり、鉄橋あり、つり橋ありで、短いながら非常に楽しめるコースです(ルート説明はいずれ)。
ただし、なんか走っていてパーキングエリアのような気の利いたものが見当たりませんでした。
一旦降りて下道のスタンドとか行くんですかね?

もうこれでお腹いっぱい。
十分楽しんだ感じ。
もっと下準備があれば、オークランドとかも行ってみたかったけど。
街中も変化に富んでるし、走っていて楽しいところでした。
この八月の昼間でありながら、防寒装備が必要である、ということを除けば。

さて、今日の飛ばしてくれる奴は…ちょっと寄ったショッピングモールで、白人かミックスか、人種がイマイチ不明のホームレスらしき男が、ハミチンしたまま、怒鳴りつつ唾を店に吹きかけ、そこら中のあらゆるものを蹴飛ばしたり叩いたりしながら、鬼の形相で俺に向かって一直線。
亜踵を返して逃げ出しました。
街中では、帽子を金受けにしている白人のホームレスが、渋滞で動けないオープンカーに絡んでて、直後俺と目が合った瞬間俺の方によって来たので、強引にすり抜けして逃走。
バイクを止めて歩いていると、「プリーズヘルプミー」と書かれたダンボール片とカップを持った白人の爺ホームレスに立ちはだかれて直角ターンであ店内に逃げ込んだ。

今日は白人のホームレスにモテモテでした。

最終日

だいぶ慣れてまいりました。
漸く普段やっていた、走りながら写真撮りをする余裕ができて来まして、今日は写真を撮りながら走れました。
ただ、バイクレンタル最終日なので、午後になったらバイクとおさらばの悲しい日。
こんな日だから思う存分走りましたよ。
市街地で路面電車と一緒に、坂道でケーブルカーと、公園のワインディングではチャリと、海岸線ではカモメと、ハイウェイでは近くを走るBARTと一緒に。
そしてもはやお約束、停車して信号待ちしてたら、そばに座っていた白人ホームレスが、俺の方を指差しながら叫び始め、ヨロヨロと俺の横に来て聴き取れない英語で大演説を始めるというハプニング。
演説内容はほとんど聴き取れなかったが、やたら筋肉ポーズを取り、力こぶを誇示し、グレートアメリカンパワーうんちゃらと、俺にくっつきそうなほどの近くで唾を飛ばしながら咆哮のような演説を続け、最後に俺の目の前に力こぶを突き出してパゥワァー!
とやって演説を終えた。
終えると満足したのか、オペラの歌い手さんがやるような大袈裟なお辞儀をして去って行った。
近くで見ていたアジア人のおっちゃんが、肩を竦めて「なんだありゃあ」とでもいうような感じ。
俺も笑顔で肩を窄めて見せた。
面白い人はこれだけでした。
ちょっと物足りない。

で、昼飯はマックで。
でかいでかいと言われているのでチーズバーガーを頼んで見ました。
ポテトはレギュラー、ダイエットコークはスモールで。
価格は6ドル。
値段は普通か。
トレーにどんなバーガーが置かれるのか興味津々津々浦々浦和浦和でプーりガンで凝視してましたが、黒人のおばちゃんが持って来たのは、日本と寸たがわぬチーズバーガー。
なんだ、同じサイズじゃん。
ふーびっくりした。
と思って見ていると、おばちゃん、もう一つトレイに。
オーダーする時に、看板に書かれたナンバーで注文するんですが、そこをよく見ると2チーズバーガーと…。
日本と同じようなサイズのレギュラーサイズのポテトと、日本のビッグサイズ並みのサイズのスモールダイエットコーク。
バーガー二個に、ポテト、でかいコーラついて6ドル。
カロリー考えたらすき家の牛丼余裕越えの安さ。
ありえねー。
食い終わってコーラを飲み干し(氷がでかい)トイレで用を済ませていよいよバイクとお別れです。
4日間ありがとう。

レンタル屋に持って行き、車体に破損がないかチェック。
「オーケー、ノープロブレム」と言って書類にお互いがサインして、レンタル終了。
あーもうあとはどうでも良くなっちゃったなぁ。
レンタル屋からモーテルまでは歩いていけるので、スタンドでサンドイッチ買って(スタンドがコンビニも兼ねている、日本にもありますよね)そのままモーテルヘ。
服を洗濯し(機会が全部25セント専用なので、25セント硬貨の確保に苦労する)、乾燥機で乾燥させ、近所の小さな店でドリンク買って、これでこの日の日程は全て終了。
最期の夜だから近所のバーに繰り出そうかなぁとも思ったのですが、近所のバーには虹色の旗がはためいていて(アッー!)入る気になりませんで、今夜もテレビ見て寝る事にします。

というわけでおしまい。
翌日はメキの運転するシャトルバスという名の汚ったねーバンに乗って空港へ。
空港では順番守らない、大声でうるさい、人の荷物を勝手にどかして自分の荷物を置こうとする、しかも体臭がウンコ臭い中国人の群れに囲まれて最低の気分でした。
間違いなく黒人ホームレスの方が人間的で礼儀正しく紳士的だった。

おしまい。


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