あけましておめでとうございます
元旦の早朝から仕事で、二日になってから漸く正月らしい気分になってきました
しかし何故でしょうか
正直めでたい気分になれません
無論私が歳を取りすぎて、新年の有り難みよりも「門松や冥土の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし」的なペシミズムを感じるようになっちまったってのもあるかもしれません
しかし、冷静に考えてみましょう
正月を迎え、1月になったところで何が変わるでしょうか?
「あけましておめでとうございます」という枕詞が会話について、他になにがあるでしょう?
これからどんどん寒さが増し、暖房費は上昇し、バイクに乗る気は失せてベッドから出にくくなっていく
正直言いまして、目出度い要素が見えてきません
少なくとも私にとって、1月1日はそれほど目出度くないようです
しかし
もしこれが2月中旬から下旬の「旧正月」だったらどうでしょう?
もっとも寒さが厳しい2月
つまり、それを過ぎれば暖かい日が近づくわけです
寒さはやわらぎ、新たな収穫に向けた動きが始まり、春の息吹の予感と共に楽しくバイクに乗れる日がどんどん増えていく、希望にあふれた、まさしく迎春
これなら目出度い
「おめでとうございます」
昔の正月は目出度かったのだ
それに比べて今の正月はどうなのでしょう?
不寛容な一神教の暦なぞ受け入れた結果でしょうか
正月はそれほど目出度くはなくなってしまった気がします
私だけかも知れませんが
世の中グローバルという胡散臭い絶対善がまかり通る世の中なので、暦を世界に会わせるのは良いことでしょう
酒飲みは酔っぱらう機会が増えるし、休みが増えれば皆喜びます
しかし私が悲しいのは、本来目出度いはずの旧正月が忘れ去られてしまった事
本当に目出度い(芽出度い)日が消え、それほど目出度くない日だけが残った世の中・・・なんて感じるのは、「今年も暖冬になる」という甘い予想が裏切られてバイクに乗るのが辛い、根性なしバイク乗りのルサンチマンであった・・・というどうでもいいお話