ノストラダムスの大予言という戯言が、
かつて世間を賑わせてました

いやもー早いもので21世紀になってから6年ですかぁ。
いやー早い早い。
この6年間皆様はいかがお過ごしでしょうか?

さてまー21世紀になっても戦争だテロだと相変わらず派手ですねえ。
まあ中東の戦争なんてテレビの向こう側に限定されたお芝居みたいなモンで自分にはなあ〜んも関係ないも〜ん♪・・・なんていうのは大間違いで、実際は人ごとじゃない。

自分が今使ってる製品や、バイクに入れるガソリンは、まさに今戦争が起きているそこからやってきているものであり、他人事どころか生活に直結した大問題なわけであります。
ここは単に砲弾が直接飛んでこない、戦線の後方なだけ。
だからどうしたと言われたら全く反論できないのですが。

テレビでも盛んに報じられた21世紀は来ない説

話はぶっとんで崖下に転落してしまいましたが、21世紀です。
若い人にはピンと来ないでしょうが、昭和の人なら「こりゃとんでもねえこってすよ!」な21世紀です。
21世紀つったら、リニアモーターカーがそのへん走ってて、人間の服はみんなぴったぴたの宇宙服みたいな服になってて、家もカプセルみたいな透明なドーム型になってて車には車輪が無くて、宇宙旅行が当たり前になって…るはずなのに…あれ??

騙された!!
ウワーン!!!

「21世紀は来ない!」な〜んて話もありました。
これまた平成世代には馴染みのない話だと思うんですが、「1999年にハルマゲドンが天より降りてきて人類を滅ぼす」なんてアホらしい話が真剣にやりとりされていた時代があるんですよ。
そのハルマゲドンを言い出したのは中世かどっかのノストラダムスとかいうおっさんで、そのおっさんの予言がいかに正確で正しく、予言通りに世界が滅亡する!!

なんてことを、事もあろうかテレビなどのマスコミが一生懸命煽り立ててたんですよ。
もう世界が滅びることが確実なような報道を繰り返していたんであります。

今考えると、そんな幼稚な戯言を信じるアホなんぞ居ないと思うでしょう?
でも当時、本当にいたんですよ。
自殺する奴や、カルト宗教に入って、盲目の教祖を利用した隣国による地下鉄毒ガス散布実験に手を貸してしまう奴が本当に存在しました。

私の周りにもいましたよ。
1999年に本当に世界が滅びると信じ込んだ阿呆が。

「1999年に世界が滅びる」を本気で信じた人達

そのうちの一人、タケシ君(仮名)は「1999年に人類は滅びるんだ!みんな死んじゃうんだ!!どうせ死ぬなら、死ぬ前に、片思いのあの子(学校の後輩)に告白するんだ!」と言って、みんなの前で愛の告白をするという暴挙に出てしまったのでした。

一見青春の甘酸っぱい思い出となる、ほほえましい暴走に見えますが…タケシ君(仮名)が通ってた高校は男子校。
男しか通っていない男子校。
つまりタケシ君(仮名)が愛の告白をした相手は男の子…ウホッ!

こうしてとりかえしのつかない過ち(カミングアウト)を犯してしまったタケシ君(仮名)は・・・タケシ君(仮名)は・・・。

取り返しの付かない事をした人はもう一人います。
マサル君(仮名)は、突然高級ギターを学校(大学)に持ってきました。
どうしたのかと聞くと、ローンを組んで買ったそうです。
それだけならよくある話ですが、次に彼はシンセサイザーを買ったから見に来いと言いました。
彼の狭い部屋が、まるで録音スタジオのようになっていました。
金はどうしたのかと聞くと、やはりローンでした。
払えるのかと聞くと「1999年に人類は滅びるんだ。どうせ死ぬんだから、返す事なんて考えない」と真顔で答えたのでした。
そして次に彼は金のネックレスに高級腕時計までしていました。
そして1999年・・・彼は・・・失踪・・・。

この二人は極端な例ですが、実話です。
ある意味ノストラダムスの被害者とも言えなくもありませんが…。
どうして彼らはあんな幼稚な糞話を新品の下水溝のように鵜呑みにしてしまったのでしょうか…。
言ってしまえば、何故糞テレビの糞番組や糞雑誌の糞記事なぞ、そのまま真に受けて信じてしまったのでしょうか。

オツムの緩い教育のせいか、世の中にはテレビの言うことが絶対正しいと思いこんでる人が沢山いるように感じます。
それもある程度学歴のある人間にです。
前述の二人も、学校での成績はなかなかよろしいものでした。

俺が正しい!だってテレビドラマで見たから(ドヤ)

追記になりますが、そういえばこんなことがありました。
ちょっと前に、臨海副都心でバットを持って暴れたキ○ガイに、警察官がマスコミ置き去りにして逃げ出すという大失態が報道されました。
見ていた一同は「拳銃持ってるのにバットごときで逃げるなよ」と突っ込んだんですが、それに悠然と非を唱えた男がいました。
「日本の下っ端の警官は拳銃持ってないんだぞ」
え!?
下っ端のおまわりさんは現場に拳銃を持っていくことが許されないなんて話、初めて聞きました。
しかし彼は一流の国立大学の出で、国際的な大企業に勤める男。
私のような三流大学出のプー太郎(当時)は知らない、大人の話を知っているのかも知れません。
とりあえず根拠を聞いてみました。
「踊る大捜査線というテレビドラマで、新米警官の拳銃を取りあげてた」
・・・・・・。
冗談かと思い、オチを待つこと数分(のように感じた)。
俺・「・・・お前本気で言ってんの?」
彼・「何が?」
俺・「じゃあ下っ端が拳銃持ってるか持ってないか、賭けるか?」
彼(勝ち誇りモード)・「いいけど・・・もしかしてお前勝てると思ってるわけ?」
・・・

学歴が良くても、必ずしもオツムの出来が宜しいわけではない。
そんな実体験のお話でありました♪


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