俺が行ったあんな店こんな店

※内容上ショップの具体名は伏せたり言い換えたりしています※
※古い話なため、記憶違い等で一部事実と違う部分があるかもしれませんが、基本的には真実を元に構成されています※

ショップ選び。
四輪二輪国産輸入車問わず、趣味として乗り物に乗る人間の頭を悩ませるのがこのショップ選びと言われています。
多くの人はディーラーとかオートバックスで十分なわけですが、ある程度車やバイクを趣味にすると、どうしても避けられないのがショップ選び。

このショップ選びに成功するか失敗するかで、場合によっては車やバイクの趣味を辞めてしまう羽目に陥ってしまうことになるので、ショップ選びは物凄く重要です。

私もショップ選びの過程で、騙されたり不快な思いをしたり自分の理解を超えてたりと、それこそ色々なショップを見て参りました。
今回はこの辺を、変な店に巡り会ったことがない幸せな人には新鮮な笑いを、あるいは「俺もそんなことあった」と自分の経験と照らし合わせるなりしてお楽しみいただければと思います。

戦慄!上野バイク街の接客術!

某所にある、ライ○ランドでもナッ○スでもドライ○ースタンドでもないとあるバイク&用品大型店。
結構な敷地に豊富な品揃えで、一頃はよく賑っていました。ところがここは黒い噂でいっぱい。ヘルメットのサイズが小さくて売れない商品は、インナーを潰してサイズを偽って販売しているとか、ツナギのある部分がキツイと言われたら「直します」と預かって、お湯ぶっかけて太い棒突っ込んで無理矢理おっぴろげ。それで補修代取っちゃう等云々・・・。

商品説明はファンタジー

まあ噂は噂。気にしていませんでしたが、アコギな売り文句にはやられたことがあります。
そのひとつが衣料コーナーのある親父。
その親父、必ず出身地を聞いてくる。
そしてどこの名を出そうとも「自分もそこだ」と言い出して無理矢理親近感を出そうとしてくる。
これだけならなんのことはない、ただのたわけ親父なのだが、商品説明までもが超テキトー。
熱線入りヒートグローブという商品を見つけ、指先まで熱線が入ったものかどうか質問したら「指先一本一本に入っていますよ」という答え。指先の感触から熱線の存在を感じられなかった俺は念を押した。「最新技術で今の熱線グローブは熱線がわからないようになってるもんなんですよ」。
・・・そう言われて買っちゃいましたよ。
ところが開けてびっくり玉手箱(死語)。
熱線は手のひらに一本入っているだけ。
信じたくないショックからナイフを入れて確認までしてしまったが、間違いなく熱線は手のひらに一本。
いやいや、最早詐欺の領域ですな。
ナイフ入れちゃったから返品できないのが辛かったですがね。

白煙を吹くOH済みバイク

そして究極が売ってるバイク。
知人がその店でバイクを買いました。
OH済みの上物として購入しました。
ところが調子がよろしくない。
オイルは下がるし漏れるし異音もするし。
そこで家の近くのとある店に持ち込んでエンジン開けたらびっくり仰天。
OH済みのはずのエンジン内部はカーボンスラッジ溜まりまくりで真っ黒け。
どう見てもOHなんてしてありませんでした。
怒った知人は購入した店に怒鳴り込みましたが、「OHしたが、してから時間がたっていたのでカーボンが付いた。カーボンの量が多いと言うが乗る状況でいくらでも量は変わる。」などとのらりくらりとごたごた言って返品や修理には結局応じてもらえませんでしたとさ。
詐欺容疑でいくつも訴訟抱えているという噂はあながち嘘じゃなさそうです。
結局知人は「これはチューンしろという神の御意志だ」と自分の気持ちを誤魔化して、ポンコツをまともな店で甦らしましたとさ。

商品納期は6年後

そういや実を言うと俺、ここで部品注文したことあるんだよね。
1ヶ月しても届かないので確認してみると「もうチョット待って」
2ヶ月しても届かないので確認してみると「もうチョット待って」
3ヶ月しても届かないので確認してみると「もうチョット待って」
4ヶ月しても届かないので(略
そんなこんなで注文から6年が経過した今も部品は届きません。
まあ別の店で買ったから今更来ても困るのだが・・・。

ヤフオクならやりたい放題

そうそう、ここヤフオクでも部品売ってるのよ。
で、よせばいいのに手を出しちゃいました、馬鹿な私は。
錆有りガソリンタンク
写真で見る限りなかなかのクオリティでダメもと落札。
届いたら・・・ダメでした。
錆有りじゃなくて錆だらけ。
写真は錆が見えないように写してあるインチキ臭いもの。
文句言って突き返そうかと思ったのだが、錆有りなのは間違いないことで、返品は…つーか店頭で売れないぐらい酷いものをネットでさばいてやがんな。
ほんと、ドブネズミよりも汚い商売してやがる。

それにしてもこの問題のショップ。
そのアコギな商法が祟ったのか(当然か)最近さっぱりで銀行の管理下に入ったとの噂。
以前のような賑わいは全くなく、そろそろな予感。
自業自得ですがね。
追記・遂に倒産しました…ざまーみろ

衝撃のハーレー専門店

ハーレー専門店でもびっくりしたことがあります。
幸い俺は近くに良いショップがあったのでハーレーに関しては全く心配はいらない状態。
俺のバイクは元々ぼろい上に俺自身が不精者でメンテナンスらしいメンテもしていないこともあり、トラブルは多いのだがそのショップでいじった部分に限ってはノートラブル。
値段は諸説色々あるが、技術料として考えれば…ね。
イイショップだと思いますよ。

仕事内容はビリヤード

しかし俺の友人だった男は違った。
住んでいる場所が遠かったため、別のあるショップ(雑誌に紹介されたこともある有名店)を選択した。
このショップが…東京都近くの某県の某ショップがとんだ食わせ物だった。
俺に言わせりゃ第一印象から良くなかった。
いきなりタメ口。
フレンドリー気取りたいのかそれとも安っぽいポリシーなのか知りませんけどね、客に対していきなりタメ口はないでしょ、オイ。
ところが友人はその態度が逆に信頼と感じたらしく、その店でショベルを購入した・・・もといしてしまった。
で、やっぱりというかなんというか調子がイマイチよろしくない。
異音はするし妙に遅いし(俺のは排気量が違うから・・・と思ったのだが)。
やがて異音がかなりでかくなり、購入後数ヶ月で入院。
入院もやっぱり東京都近くの某県のその某ショップ。
アメ車のピックアップトラックで引き取られてたハーレーは2ヶ月経っても戻ってこない。
3ヶ月経っても戻ってこない。
電話しても「今やってる。もうちょっと待って」の繰り返し。
しびれを切らした友人は、俺を連れてその店へ(一人で行ってよ)…。
何故か無人の作業場には、彼のハーレーは置いてなく、ばらされたカスタムバイクが置いてあるだけだった。
別部屋の隅に整備待ちのバイクの列を発見。
友人のバイクはその一番奥で、真っ白な埃を被って放置されていた。
別室となっている事務室に行くと、社員一同でビリヤードをやっていた。
話をすると今休憩中とのこと。
一向に終わる気配のないビリヤード。
「とりあえず作業順番待ちだから、いまやってる車両が完成したら優先的にやるよ」という返事をもらって帰ることにする。
おっと、この時、俺を引かせる出来事が・・・。

商品の金額は客が決めろ!

部屋の棚にオリジナルであろうツールバッグを発見。
俺は店長に「このツールバッグはいくらですか?」と聞いた。
ところが・・・帰ってきた返事は
「いくらで買う?」
え!?
商品でしょ?
売ってるんでしょ?
それを「いくらで買う?」って・・・どういう事!?
ここはヤフオクかい。
「いや、だからおいくらなんですか?」
「だからいくらなら買うんだよ」
「売り物でしょ?」
「そうだよ」
「だったら値段教えてくださいよ」
「そう言う買い方は良くない云々」といきなり説教タイムに突入!
客に買い方云々で説教始めるのもすごいが、そもそも店頭販売でありながらこの売り方って何なのよ。
近所の八百屋だって
「タマネギおいくらー?」
「ひとつ60円、二つで百円だよおねーさん」
なんて会話は聞かれても
「タマネギおいくらー?」
「いくらなら買うね?おねーさん」
なんて言わないと思うんですけどねえ。
凍り付いてしまいました。
それを見た友人曰く「これがアメリカ流なんだよ」
え…ウォルマートだってプライスタグぐらい付いているはずですが…。
いくらアメリカつったって店長が客に価格聞かねえと思うがなぁ。
いるんだよなぁこういう変に店の肩を持つ奴。
俺の世界観が狭いだけでしょうか?
カナダにちょっと居着いたことありますけど、そんな店には出会わなかったぞ。
アメリカとカナダはそんなに違うのか・・・。
まあそんな感じでこの日は退散。
俺はその友人に誘われても、二度とその店の敷居はまたぎませんでした。

中古のショベル、総額新車のローキン1台半

バイクの話に戻しますか。
結局バイクは半年近くたってから戻ってきて、修理代もけっこうなお値段に。
しかあし!
1年もしないうちに片側のピストンが割れて肩肺に。
再び(よせばいいのに)その購入したショップに入院。
「ビリヤードばっかやって作業してくれないんだよー」と愚痴る友人の愛車は、やっぱり半年近く放置されて直ってきてまた入院の繰り返し。
「ショベルはこういうもんさ。この程度でめげてちゃショベルに乗る資格ないぜ」
という友人の言葉は、あまりにも・・・あまりにも・・・。
年式が違うとはいえ、俺のショベルはエンジンはノートラブルだけどなー。

とまあ、彼は強がってたものの、転勤&数度目のバイク入院で遂にQuit。
現在はキャデラックか何かに乗っておられる模様です。
いろんな意味で強い奴だったなー・・・などとその店よりも、その店に新車のロードキングが買えるくらいの修理費を支払い続け、しかも自宅のガレージよりも店の作業場にある時間の方が長いのに堪え続けた友人のガッツに感服してしまう。
ちなみにこの店の店長さん、未だにコ○シパーツでよく見かけます。
無視していますが。
なんとなくここで買ったパーツに大幅上乗せして請求してそうな悪寒・・・。

慟哭の四輪モータースポーツショップ

この手のショップは2輪界だけじゃなく四輪界にも存在します。
噂の範疇なら、関東の某有名チューナーがチャンピオン。
客が街乗りオンリーの素人だとわかるとマフラーとブーストアップしただけで「フルチューンした」とフルチューン分の料金を請求したという・・・(ソース元が複数で信憑性が高い)。
そのフルチューン車を別のショップに売った時に調べたら、タービンもカムもノーマルのままだったという恐ろしい話。
某チューニングショップの手が入った車の下取りは気をつけろ!!
これが業界の常識となっているらしい。
訴訟まで行ったかどうかは不明ですけどね。
俺が経験したショップはそこまでは酷くない。
俺は友人づたいに紹介された、友人曰く「信頼の置ける腕の良いショップ」に行き、そこでショップオリジナルサスキットを某ショックベース、バネレート指定で注文した。
ところが2ヶ月経っても音沙汰なし。
電話で問い合わせしたら「注文通りに作ってくれないんだよ、作り直させたから待ってて」とのことだった。
さすがは信頼の置ける腕あるショップ。
変に妥協しないで完璧を求めてくれる。
ありがたい。
やがて完成したから取りに行ったら・・・打ち合わせ時はトキコベースだったのに、勝手に舶来の値段が3倍くらいするショックをベースに使っていやがった。
俺にまったく無断で。
何度も打ち合わせして、何度もショックのメーカーの確認をしてから発注したのに勝手に変更。
その後何度も電話したのに変更の可能性すら口にしないで勝手に変更。
当然値段も勝手に無断で3倍。
「こっちの方が性能が良いからいいでしょ?注文通り作ったんだから買ってよ!」
と…。
「注文通りって俺の注文は国産ベースでそんなゲロ高ショックじゃないですよ!何度も打ち合わせしたのに、何故無断でそんなことしたい!!」
ぶちきれそうになりました…。

悶絶のハーレーディーラー

またバイクの方に話を戻しますけど、本来なら最も信頼が置けるのがディーラーなはず。
ところがハーレーディーラーでも色々は悪い噂が飛び交います。
ケーブルやラインの変更を伴わないハンドル交換だけで11万円…。
ただのメイドインタイワンのカバーつけるだけで10万…。
その店でいじってたくせに「もうこの車両は車検取れませんのでもう来ないでください」
リコールが出ていたフューエルバルブを修理してもらい、喜んで帰ってる最中フト足下を見るとガソリンがばちゃばちゃこぼれて火だるま寸前…
ってこの火だるま話は俺の経験です。
まじびびった。
左足がガソリンでびっしゃんびっしゃんなんだもん。
すぐさま引き返して修理させたんだけど、おっかなくて2〜3日乗れませんでしたよ、はい。
てなわけで…なのかどうか知りませんが、俺はディーラーはあまり行きませんでした(現在はツインカムも所有したので定期的に行ってます…そこは良い店ですよ)。
それでもアパレルとかを物色しにたまーに行く。
そのたまーに行くディーラーで物語は発生する。
千葉県のとあるハーレーの正規ディーラー。
店員の男、いきなり「あんた今何に乗ってんの?」。
…。
上記ショップと同じ様に親近感を出そうとしているのか、そもそも人間として最低限の躾がされていないのかわかりませんが、客に向かって顎あげて見下げた態度でタメ口。
しかも「あんた」。
「あんた」だぜ、おい、客に向かって。
「あんた今何乗ってんの?」
…。
しかし更に上がある。

浜松砂漠

静岡県西部にあるハーレーダビッドソン正規ディーラー。
ツーリングついでにフト立ち寄ったのが運の尽きだった。
店内には行ってめぼしいものを手にし、買おうかとレジ前に着くも店員は他の店員とおしゃべり。
「すいません」と呼び止めると目があった。
普通は「はい」とか何とか言うもんですが…。
ところが…店員はお互い目を合わせてそのまま店内の事務室へ。
俺、なんかしたか??
「すいませーん」あわてて店員を呼ぶが、店員は事務室内へ。
誰か呼びに行ったのかもしれないとそのまま待つが、一向に店員が戻ってくる気配無し。
事務室を覗くとさきほどの二人がおしゃべり中。
俺は再び「すいません」
しかし横目で睨み付けるようにこちらを見るだけでおしゃべり続行。
他の店員はパソコン画面に打ち込み中で、横目でこっちを見るだけ。
今度は店のすぐ外にいる金髪ロン毛のメカニックに声をかけるが、黙って俺にガン飛ばすだけで作業続行。
哀れあたくしはひとりぼーぜん。
アメリカ南部の人種差別がきびしい地域の店に入っちまったような最悪な気分でございました。
暴れてやろうかと思ったけど、怒りよりも何とも言えないアンニュイな気分になってしまい、そのまますごすご引き下がってしまったのでございます。
あのガン飛ばし野郎がどれぐらいできるか試したかった気もしますけどね。
しかしあそこまで客を無視するってのもすごい話です。
直前に店内で店長とかと大げんかして空気最悪、やる気ゼロ状態だったんでしょうか。
まあ90年代末の古い話ですのでどうでもいいですが…。

皆さんもショップ選びは慎重かつ冷静に。
噂話は勿論、友人からの紹介であっても油断禁物。
ショップさんも所詮人間。
人によって対応も違えば評価も変わる。
上野某店みたいに360度、どこから見ても駄目駄目なところもありますが…。

皆さんが良ショップに出会い、素晴らしいバイクライフをおくられる事を切に願います。


もどる