真似するなら自己責任でね♪

皆様、無線はお使いでしょうか?
バイクでマスツーする場合、多少離ればなれになっていても、意思の疎通ができる。
こんな便利な物はございませんが、意外と使ってる人は少ない模様です。
走ってる最中「あ、コンビニ寄って」「ちょっとXXしたいから、先のパーキングで待ってて」なんてことが気軽にできるという素晴らしさから、グリップヒーターと共に、一度手にすると辞められない麻薬パーツと言えるかもしれません。

ただ、問題もあります。
コストもありますが、何よりもケーブルがうざい事です。
ヘルメットに付けたスピーカー&マイクを無線に繋げるのは勿論、発信ボタン(無線機は電話機と違い、音声を受信しながら発信できない、喋るときは発信ボタンを都度押し続ける必要がある)への配線も必要です。
一度繋げてしまえばどうと言うことは無いのですが、乗り降りするときが面倒くさく、時々からまったり弛んで接触したり、結構大変です。

そこに出ました、ブルートゥースでワイヤレス接続可能なトランシーバー。
これにブルートゥースのバイク用ヘッドセット、B+COMを組み合わせれば、煩わしいケーブルから解放された、快適な無線ツーリングが可能になるはずです。

早速試してみましょう。

今回使用するのはスタンダード社のVX-8Dというトランシーバーと、オプションのブルートゥースユニットBU-2。

基板を露出させたVX8と、ブルートゥースユニット、その左側に転がってる小さいのが接続用アダプター。

まずはVX-8本体のバッテリーを外し、防水テープを剥がして基板を露出させます。

ブルートゥースユニットにアダプターを装着。

そしてVX-8の基板に差し込み。

あとは、本体の電源を入れた時に、ブルートゥースマークが表示されれば装着完了。


本体に同封されているスペアの防水シート貼ればOK。

まあ、コンピュータにRAM装着に比べたら遙かに楽ちんな作業です。

ではペアリングをさせましょう。
B+COMをペアリングモードに。
次にVX-8の電源を入れ、メニューボタンを長押ししてメニュー呼び出し、ダイヤルを回して16 BLUETOOTH P-CODEを選択。
0000のコードにして、V/Mボタンを押せばペアリング…

してくれない。
ペアリングエラーと表示されて、一向にペアリングしてくれません。
繰り返し繰り返しやっても、一向にしてくれないペアリング。
B+COMをリセットしたり、VX-8をリセットしたり、先にVX-8をペアリングモードにしてからB+COMをペアリングモードにしたりしても、表示されるのはペアリングエラーの文字だけ。

ネットで検索しても、それでトラブった話とか、具体的な話はまるで出てこない(まあB+COMを使う人は、基本的にB+COMだけで通話するので、わざわざ無線を介する人は少ないのかも…)。

延々とネットを調べ、説明書を見てみるが答えは出てこない…。

基盤をはめこみ直したりしているウチに、基盤にボタンが付いているのに気がついた。

VX-8の説明書には出ていない。
BU-2の説明書を見たら、おお!これがブルートゥースユニットのリセットボタンか!

このブルートゥース基盤は、それ自体にメモリ機能が付いているので、いくらVX-8をリセットしてもブルートゥースの情報はリセットされない模様。
VX-8の説明書にも書いておいてくれ。

リセットすれば、もしかしたら改善するかも知れないぞ!

説明書でリセット方法を読んでみる。

「ブルートゥースユニットのスイッチを押した状態で、無線機本体の電源を入れ、5秒以上ボタンを押しっ放(略」

え…。

これがリセットスイッチ。

リセットするためにこれを「基板が無線機に装着され、電源が入ってる状態で押さなければならない」。

基板が装着されたら隠れちゃってボタンは押せない…。
しかも電源を入れろ?
そのうえバッテリー装着しなくちゃいけないってことですか?(後で考えたら、バッテリー装着しなくてもACアダプターで電源は確保できました…俺、馬鹿なの?死ぬの?)

しばし熟考…。

そこでひらめきました。
基板装着するときに、異物を挟めばスイッチを押せる!と…。
そこで厚紙を折った奴を用意。

厚紙は、薄すぎればボタンを押せないし、厚すぎれば基板を傷めるし、折り方とか色々苦労しました…。

漸くリセット完了し、ペアリング開始!
エラーが出た時よりもずいぶんペアリングに時間が掛かって…そして遂に、「ペアリング完了」の文字が!!

やったー!!

液晶モニターに表示され続けるブルートゥースのマークは、無事にペアリング出来た証拠!!
喜び勇んでB+COMをヘルメットに装着するも…音が出ない。
VX8とBCOM双方のボリュームを弄りまくったが音が出ない。
再度説明書を読んでみると、純正ヘッドセット以外は、一度PITボタンを押して使用してくれと出ている。
PITボタンを押してみたら…

音が出た!!

よっしゃー!!!

あとは本体に再度防水テープを貼れば完了。

久々に苦労しました…。

感想としましては…

VX-8のブルートゥースはまだ発展途上な感じです。ペアリングでこんな苦労したのもそうですが、ペアリング時にペアリングする相手の選択ができないこと(ペリングするとき、付近のブルートゥース機器をすべてオフにしなければならない)等、正直機械慣れしていないと無理かな…って感じ。
オプションだからしょうがないと言えばしょうが無いですが…。
旅先でヘッドセットの調子が悪くなってリセットしたら、ペアリングができなくて…なんて信頼性ではちょっと…。
あと、PITボタンがワイヤレスじゃ無いのが辛い。VOXはバイクだと信用ならんですから。
そういう専用の新ガジェットの登場を待てない人なら、手を出してみるのも楽しいでしょう。
B+COMは完成度高いですよ、音質も良いし。
ペアリング登録が2台ってのが寂しいですけど…。

追記

B+COMはVX-8より先に入手し、通話用ガラケーとiPhoneを同時ペアリングして使用してました。
この組み合わせだと、普段はiPhoneでインターネットラジオやナビを聞きいていて、電話が掛かってくるとガラケーで通話…という便利な使い方ができていました。
しかし、VX-8をペアリングしたら、VX-8が常に優先される状態で、iPhoneの音は聞けなくなってしまいました…。
まぁ、VX-8は2つの周波数を同時受信できるので、ナビや音楽はFMトランスミッターで飛ばせば解決する話なのですが…。
まあ参考までに。

つづく…



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