四気筒ニ非ズハ日本車ニ非ズ!!

予備検取得の為にデジタルメーターなんてものを付けてましたが(スプリンガーだと突っ込まれる可能性があったので、スポーツスターのテレスコにスワップした際の処置)、一度登録できれば継続でメーターに関してイチイチ突っ込まれることはないだろう…ってことで、デイトなのデジタルメーターはお役御免。
外してしまいます。
配線も汚くなりますしね。

しかし汚い!
汚すぎるバッテリーケース内の配線!
画面で見ると下半分にバッテリーが収まるのですが、そこですら配線がごちゃごちゃ。
計画性ゼロ、何から何まで行き当たりばったりで作られたことがなんとなくわかる感じです。
これをしっかり直さないと、怖くて路上に出られません。

当時のカワサキの整備書からコピーした配線図を見ながら、一本一本配線をたぐり、どこをどう整理するか考えます。
が、配線をたぐろうと引っ張ったら、こんなものがズルンチョと出て参りました。
ボルト止めも何もされず、グルグルっと配線を丸めて突っ込んである状態…。

整備書から色々推測すると、どうやらレギュレーターらしい…。
レギュレーターを配線ぐるぐる巻きにしてそのまま突っ込んじゃうんですか…。

するってーとこいつは、レクチファイアーか…。
現在のバイクはレギュレーターがレクチファイアーの機能も持ってるので、現行のレギュレーターにスワップすれば相当バッテリーボックスがすっきりするはず。

配線はそのほとんどがZ900の純正のようなので、PMCのレギュレーターがそのまま付いてしまいそうです。

しかしこの車両の配線を見ていて驚くのが、配線の端々がこのように溶けてたり焦げてたりしていること…。
すり切れたり、禿げたり、折れたり、半田が割れたりってのは経験があるんですが、溶けて焦げてってのはほとんどありません。
一体何がどうなれば、配線が溶けたり焦げたりするのだろう?

で、ヒューズボックス開けてびっくり。
なんとヒューズが外され、直結されてる。


だからショートしてもヒューズで配線が保護されずに加熱、皮膜熔解、焼け焦げ発生…。
作った奴、馬鹿だろう…。
ヒューズ省略ってわけわかりません。
しょうがないので、ヒューズ付き配線で対応します。
  これで走れそうです。
とりあえずの試走。



メーター回りを直していきます。
タコメーターは問題なく動いてますが、スピードメーターケーブルが欠損。
ハーレー用が流用できるかと思ったのですが、ボトムのピックアップの差し込みに互換性が無い模様。
試しにZ用を差し込んでみたらぴったしはまった。
このピックアップはZ用らしい。
しかし如何せんロングフォーク。
Z用のケーブルでは届きません。
更にもう一つ問題が。
このメーターはVDOと書かれた正体不明のメーターですが、メーター側の雄ネジがハーレー用ともZ用とも全く違うサイズでつけられません。
つまり、下のジョイントはZ用で、ケーブルの長さはチョッパー用で、メーター側のジョイントはオリジナル。
一体どこで手に入れろと…。
ネットで検索してもさっぱりわからず。
しょうがないのでワンオフで作りました。


メーター自体が生きてるかが不安でしたが、問題なく動作。
よしよし。
内蔵ランプが切れてるので取り替えますが、現物を持って量販店を彷徨いてたらLEDの物を発見したのでこれを採用。
ただ、問題なのが端子。
プラス配線が一本だけのボディーアースな奴なんですが、そのプラス端子がむき出し。
カプラーでは無くて、プラスのネジで締め込む面倒なタイプ。
熱収縮チューブにドライバーを突っ込んで少し広げ、ネジやらなにやら丸ごと絶縁。
よーし、とりあえず一つ乗り越えた!

冒頭で「スプリンガーに戻したので」なんて簡単に書いてますが、これもまた大変でした。
フロントのミニディスクは効きが弱すぎて、とても車検に通る代物ではありません。
中のライニングを交換すれば少しは違うかと、スーパーカブ用を突っ込んでみたりしましたが(サイズがほぼ同じでした)弱すぎです(カブなら十分なのに)。
となると、残されているのはディスクブレーキ移植。
ミニドラム内部にスペーサーを入れ、ディスクを装着。
キャリパーも当時物を付けたい所でしたが、あいにく手元に良いキャリパーは無し。
インベーダホイールでは無くサテライトホイールなためスペースも厳し過ぎ。
というわけで、パフォーマンスマシーンのキャリパーを装着。
これからゆっくりクラシカルなキャリパーを探すことにします。
尚、マスターはショップに転がってた原チャリ用を暫定装着。
クラッチレバーがMAGURAとかいうメーカーで、現在もレバーやマスターを作っているのでいずれそれを入手する予定…。
それにしてもキャリパーマウントが無骨すぎる…。
アルミじゃ無くて鉄メッキでやれば、もっとスマートにできそうな予感。

ただ、恐ろしいのがローターを留めるボルトとスプリンガーのシャフトのクリアランスがこのとーり…。
ちょっと緩んだらぶっ飛んでしまう…。
皿ネジ状のボルトを作るか、そもそも止め方を考えるか…。

尚、この先っちょのグリスニップル(よくあるねじ込み式じゃ無い、圧入式だった)が一つ欠損してたので、スプリンガーをばらしてネジ山切ってニップル挿入。
ついでにスプリンガーの各ブッシュをチェック。
一つが摩耗していたので交換。


その他に、スプリンガーのライザー幅が広く、普通のハンドルだとライザー部の幅が足りないので、ハンドルを真ん中で切って2センチ広げて溶接、再メッキ。
ステップのマウントが片一方おかしくなっていたので、切断溶接再メッキ。
それを留めるシャフトが歪んでいたので交換。
エアクリーナーを装着。
本当は70年代の弁当箱みたいな奴が欲しかったんですが、イーベイ探してもCB750FOUR用は出てくるんですがZ用はまるで手に入らず、暫定的に適当な奴を。
ブローバイのホースを付けたり等、地味~な作業が続きます…。

 

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